岡村文庫仮目録は図書館貴重書庫にある岡村文庫の資料のみを記載しています。藻類学研究室所蔵の資料は記載していません。
また、"Catalogue of the phycological bibliography in the Library of the Imperial Fisheries Institute" は、岡村文庫の藻類学関係資料を
記載しています。それ以外の資料は記載していません。仮目録は総ての資料を記載しました。
なお、前回の目録で藻類学研究室所蔵となっている資料の一部は図書館の岡村文庫に所蔵されています。
岡村博士は、「水講の大久保彦左衛門」と言われ、また、「海の岡村金太郎、陸の牧野富太郎」とも言われた世界的学者であった。
岡村博士は、欧米遊学の宿望を果す機を得なかったが、その研究は植物学雑誌に発表せられ、欧米諸学者の注意を惹き、学界に於いては
F. Boergesen, G. B. De Toni, C. Sauvageau, Fr. Schmitz, W. A. Setchell,H.Kylin, A. Weber van Bosse 等と意見を交換し、世界に於ける
諸大家と肩を並べ、その学究徒的位置を毫も汚さなかった。