西洋古地図 |
2.Carte de la Mer Pacifique du Nord(北方太平洋の地図 アジアの北東海岸とアメリカ北西海岸を含む。1778-79年にクック船長によって確認され、1788-89年にジョン・ミールズによってとくに詳しく知られた。)書誌事項
所蔵
ドイツ語での細かい説明銅版画で彩色。ベーリング海峡と太平洋とアジア、北アメリカを含む珍しい地図。1778-79年にクック船長、1788-89年にジョン・ミールズによる新たな発見。折り畳み式、小さな破れ穴が蝶番にある。 解説この古地図は、まずクック船長の航海とその後、ジョン・ミールズ John Mearesが行なった1788-1789 年の中国からアラスカ、ロシアへかけての探検航海の成果を踏まえて、フランス人が作成した地図であり、ミールズの『航海、シナからアメリカの北西海岸へ』(1791)の仏訳が出版された1794年の付録地図であろう。クック船長はニューギニア島の東南側を迂回したようで、ニューギニアをはっきりと島と認識している。北方太平洋のベーリング海峡以南の地図は正確である。ベーリング海のロシア側北極海に面したCap Nordとある岬は、このころまでの北限で、おそらくベーリング海からこの地点まで、航海がなされていた。そこから、Koyma河(現在のコイルマ河) Omolor河(現在のオモロン河)までは空白で、ロシア帝国もここまでは航海していなかった。しかし、陸路でロシア帝国はこの河を越えて東側まで18世紀の初頭には到達していた。だからこの地図では、ミールズの海路にあった島あるいは半島あたりだけが正確なのである。
(文:大津眞作) |
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