渡海標的
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書誌事項
渡海標的 / 石黒信由著
江戸 : 須原屋茂兵衛 , 天保7 [1836]
7, 2, 48丁 ; 25.2×17.6cm
和漢古書につき記述対象資料毎に書誌レコード作成
題簽欠落
附図である「渡海標的地球畧圖」はない
所蔵
東京海洋大学百周年記念資料館寄託資料(東京海洋大学附属図書館越中島分館所蔵資料)
請求記号: Ai/1127/B
資料番号: 50000011676
解説
本書は「海路安心録」について、「是を見るに彼に西夷人用る羅針俗磁石又舟主圭と云其方位三十二方針槃七向表に因て、船路の相距里曁時差等を得る算法を出せり」とし、これは西洋の算法で日本人の常には用いない法だから、その術を得るものは稀である、それで日本の舟人の用い慣れた「磁石十二方針槃曁象限儀等を以て、夜は北極の一星を測り、北斗星の建方に依て加減を用い、また昼は太陽正午の高度をはかり、五向表 太陽北極和表を用いて北極の高度を得て、是を標的として、洋上を渡る法を著せり」と序文で述べている。航海術の書であるが、数学測量の見地から研究したもので、海路安心録の誤謬を正したに留まり、従来の書と変わるところがない。船の上から北極星を測る方法と図が示されている。
石黒信由、宝暦10(1760)年12月28日に生まれ、天保7(1836)年12月3日死去した。
通称は与十郎・藤右衛門、号は高樹・松香軒、法号は釈空信である。
越中国射水郡高木村の人で、代々、村役人・郡役人の家である。
天明2(1782)年、富山の中田高寛につき関流の算学を学び、更に測量術を金沢の宮井安泰に、天文・暦学を金沢の西村太沖に学んだ。
加賀藩で検地・測量に従事した。また、伊能忠敬の北陸地方の測量にも同道した。
文政2(1819)年加能越三州の地図作成を命ぜられ、天保6(1835)年に完成した。
参考文献
住田正一編 (1969) 海事史料叢書 復刻版 第14巻