特別展示
海に生きて
−海洋学者 宇田道隆−

-展示期間は終了しました。展示全体の様子と報告はこちらをご覧下さい。-

 著名な海洋学者であり東京水産大学教授も務めた宇田道隆は、海洋学者として数々の業績をあげるとともに、海洋学と水産学を総合的に研究する水産海洋学の必要性を提唱して「水産海洋研究会」を発足させ、さらに海洋環境問題にも早くから警鐘を鳴らしました。また、特筆すべきことは、海と魚のことを体験的に良く知っている漁業者からの聞き取り調査を北海道から沖縄まで50年以上続けたことです。

 海洋学以外の面では、寺田寅彦から10年間にわたって俳句の指導を受けた俳人であり、また、学生時代から短歌を作り続け、昭和52年の宮中歌会始(お題が「海」)で召人(めしうど)に選ばれた歌人でもあります。

 東京海洋大学附属図書館では平成21年より宇田道隆がのこした膨大な研究記録、手稿、写真などを集め、宇田道隆コレクションとして整理を進めてきました。未だ作業は継続中ですが、「特別展示 海に生きて −海洋学者 宇田道隆−」の開催を機に、主だったものを電子化し公開することとしました。

 コンピューターもGPSもなかった時代に「海」という研究対象に広く深い視点から取り組んだ宇田道隆の「知」の構築の道筋とその新しさを改めて感じていただければ幸いです。



故宇田道隆博士

・ポスター

・展示目録
期  間: 2012年10月17日(水)〜12月21日(金) 10:00〜17:00

休館日/日・祝日、12月1日
(11月3・4日は16:00閉館)

開館カレンダー参照 
場  所: 東京海洋大学品川キャンパス 図書館1階ホール
東京都港区港南4-5-7(〒108-8477) 

JR品川駅港南口(東口)から徒歩約10分
東京モノレール・りんかい線天王洲アイル駅から徒歩20分
交通案内・アクセス参照 
内  容: 宇田道隆の原稿、著書、講義ノート、色紙など。
備  考: 一般公開 入場無料 事前申込不要
主  催: 東京海洋大学附属図書館 
問合せ先: 東京海洋大学附属図書館
東京都港区港南4-5-7(〒108-8477)
電話 03-5463-0444(情報サービス係) FAX 03-5463-0445
電子メール to-joho@o.kaiyodai.ac.jp(送信するときは@を半角にしてください。)



 

報告
特別展示 海に生きて−海洋学者 宇田道隆−

このたびの特別展示は約3か月の開催期間中、2,582名の方が訪れました。
また、期間中の11月2日・4日に行ったギャラリートークには29名の方が参加してくださいました。

アンケートを見ると年齢別では50代、性別では男性が多いことがわかります。
近県のみならず遠方から来られた方が散見されたのも今回の展示の特徴でした。

特別展示を見ようと思ったきっかけは「人からきいた」が多く、見ようと思った理由のトップは「宇田道隆に興味があったから」でした。

自由記述欄を細かく見ると来場者は全体的な傾向として、海洋学に関係する方とOBの方が多かったと推察されます。
また、多くの方が、宇田道隆が海洋学研究にかけた情熱に圧倒されたことを記載していました。

今後も海への情熱を伝えるこのような展示を続けていきたいと思います。

なお、今回展示した資料の主なものは電子化して図書館ホームページに「アーカイブズ宇田道隆文庫」として公開しました。どうぞご覧ください。

 

black_arrow.gif 展示の様子

 

01
展示目録表紙
  
02
会場正面
  
03
はじめに
  
04
略歴と主な業績
  
05
国内での活躍
  
06
国際的な活躍
  
07
同郷の恩師、寺田寅彦
  
08
広島原爆被爆
  
09
海と魚の俳句鑑賞
  
10
宇田チャート
  
11
手書きで写した文献
  
12
全国漁村聞き取り調査
  
13
学位記
  
14
聞き取り調査の結果を記録したノート
  
15
海洋観測機器
  
16
趣味の短歌・俳句
  
17
宮中歌会始で召人として詠んだ歌
  
18
人柄をしのばせるもの
  
19
謝辞
ご協力ありがとうございました
20
会場外のポスター
特別展示にご来場ありがとうございました

black_arrow.gifギャラリートーク11/2(金)、11/4(日)の様子

112日(金)と114日(日)のそれぞれ14301500に東京水産大学元教授大塚一志氏によるギャラリートーク(特別展示の説明)を行いました。
宇田道隆先生の研究と人柄についての説明に、参加した皆さんは熱心に聞き入っていました。

参加した方々のアンケートには次のようなコメントがありました。

・先生のお話がわかりやすかったです。ありがとうございました。ノートの記録の綿密さに感動致しました。
 又、開催をお願い致します。
・宇田先生の成果や資料を整理し、後世に伝えることは大変意義のあることと思います。
 資料もわかりやすいよう工夫して展示され、楽しく興味深いトークありがとうございました。

■11月2日(金) ギャラリートーク参加者数: 7人(展示会場入場者数:  76人)
■11月4日(日) ギャラリートーク参加者数:22人(展示会場入場者数: 313人)

多くの方のご来場、ありがとうございました。

 


 

black_arrow.gif来場者アンケートより

・来場者総数:2,582
・アンケート回収数:72

 

アンケート結果




1 プロフィール

(1)性別 (2)年代
(3)住んでいる所 (4)所属

2 特別展示を見ようと思ったきっかけ

3 特別展示を見ようと思った理由

 

4 ご意見・ご感想

1

宇田先生の海と魚に対する情熱が残された数多くの筆跡からも胸に迫って来ます。展示に努力された方々に感謝です。(神奈川県 70代男性)

2

立派な業績をあげられた学者のことを初めて知りました。すばらしい企画でした。(港区 60代男性)

3

出張の帰りに見せていただきました。水大出身ですが、岩波新書「海」を読んだことを思い出しました。Uda’s chartやノートに圧倒されました。(静岡県 50代男性)

4

学生時代先生に御指導を受け、大層お世話になりました。時空を越えて又宇田先生にお目に掛れたようで嬉しかったです。(埼玉県 70代男性)

5

宇田先生というすばらしい海洋学者がいらっしゃったことをこの展示会で知りました。展示企画ありがとうございます。大変興味深かったです。(神奈川県 30代女性)

6

宇田先生はかつてから尊敬している大先生ですので、日本海洋学会宇田賞をいただいている身でもあり、ぜひ拝見しようと思い来館しました。先生のご活躍の資料の数々が展示されており、解説も長過ぎず短過ぎず、とてもよかったです。私には特に短歌の自筆資料が興味深かったです。召人の時の歌も、思い出し、書き留めました。展示、ごくろうさまでした。(神奈川県 60代男性)

7

宇田先生の講義を受けた時、紙一面に書いてあることが充分理解できませんでした。しかしあの紙一面の背景には日本中の漁師の薀蓄がつまっていること、この催しを見てわかりました。関係者各位のご努力に深く感謝いたします。(千葉県 80代男性)

8

小生は旧鯨類研究所時代に宇田先生にご教授を頂きました。当時、当研究所が発行している「鯨研通信」や”Sci. Rep. Whales Res. Inst.”の編集担当として先生の原稿に朱を入れさせて頂いたなど若気の至りと反省しています。この展示に感銘を受けました。(東京都 80代男性)

9

30年ぶりに宇田先生とお話しさせていただいた気持となりました。学生時代は先生に多少反発していましたが、今となって先生の偉大さを改めて感じている次第です。このような展示会を開催いただいた関係各位に深謝します。(千葉県 60代男性)

10

偉大な先達の足跡を資料からみることができてよかった。測定装置のない中、自分の目と頭で海の動きを知り得た知恵にただただ驚くばかりです。(神奈川県 50代男性)

 

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